ダークソウルTRPGのすすめ ~今日からキミも灰の人~

コラム

TRPGサーバー 「Sandbox」 Advent Calendar 2019 の寄稿記事です
https://adventar.org/calendars/3873

上のアイキャッチ画像はDARK SOULS Series Siteより引用


こんばんは、 ご覧いただきありがとうございます!
TRPGサーバー Sandbox のadmin(管理人)を務めております、Yukiです!

Sandboxと私については『Sandbox』ってなぁに?を参照してください。

ダークソウルTRPG 「キャラシ作成ツール」を作りました


突然ですが、「DARK SOULS 3」というゲームをご存知ですか?
PS4・xbox one・windowsでプレイできるアクションRPGで、高難易度で有名な「ソウルシリーズ」最新作です。

“はじまりの火”が消えると世界がヤバいことになっちゃう!

だから”薪の王”たちに儀式してもらって、”はじまりの火”が消えないようにしてもらおう!

薪の王「だが断る」

は?じゃあ首だけ玉座に座らせて勝手に儀式やったるわ

…という流れで、薪の王の生首を頂戴しに行くストーリーです。
時代や文明レベルは中世ヨーロッパくらいです。

この「DARK SOULS 3」がTRPG化したものが、今回ご紹介するダークソウルTRPGです。

スタミナ管理の楽しさ

ダークソウルTRPGは、原作ゲームに忠実に作られたTRPGです。
中でも素晴らしいと思ったのが、戦闘時のスタミナ管理です。

DARK SOULSシリーズでは、攻撃・防御・回避を行う度にスタミナを消費します

左上の緑ゲージがスタミナ。…ダクソの対人はいいぞ。

それはつまり、スタミナが無ければ攻撃・防御・回避ができないということを意味します。
例えば攻撃した後、回避するためのスタミナを残しておかなければ敵の攻撃を避けられません。

このスタミナ管理が、TRPGでは「スタミナダイス」というもので再現されています(ダイスは6面)。
PCはターン開始時にスタミナダイスを5つ持っており、ターン中に使えるダイスはその5つだけ。何の行動に幾つのダイスを使うか、やり繰りを考える必要があります。

スタミナダイスの使い道は以下の2通りです。

  • 能動: 自分の手番時、攻撃・回復などの行動
  • 受動: 敵の手番時、防御・回避のどちらか

スタミナダイスの面白いところは、予め「ダイスをいくつ投げるか」を宣言するところです。

能動を例にすると、「ロングソード」で攻撃する時には、出目の合計値から「5」をコストとして使用します。
仮にダイスを2個振ったとき、出目が2,2などで合計値が足りない場合、ロングソードで攻撃することはできません(他の行動は可能)。

もっと低コストで攻撃したければ、威力は劣りますが「ダガー」などの軽量武器を選べます。
もっと威力を求めるのならば、高コストになりますが「バスタードソード」などの重量武器を選べます。

受動はさらに難しく、投げるダイスの数だけでなく、予め「何の行動をするか」も宣言します
攻撃と同様に、装備によって防御・回避コストが異なります。何をするか宣言しなければならないので、コストが足りず失敗することもあります。

ダイスをケチって出目が足りないと行動が上手くいかず、出目不足を嫌ってダイスを使いすぎてしまうと後々支障が出てしまう。
戦場全体のリソースを見ながら、今どの程度ダイスを使うべきなのか見極めていくのがとても楽しいTRPGです。

高難易度が許される

先述したとおり、ソウルシリーズは高難易度で有名です。
ザコ敵がめっちゃ強かったり、1体多の戦いを強いられたり、初見で回避不可能な罠があったり。
またDARK SOULS 3では、プレイヤーのおよそ10%が、プレイ開始直後のボスを撃破できずに辞めてしまっています。

最初の実績「篝火を灯す」を取得した人数をプレイヤー総数とすると、「灰の審判者、グンダ」未撃破は10%くらい。

こういった難易度なので、プレイヤーは頻繁に死にます。死んで当たり前なのです。
死んでも直ぐにセーブポイントからリスタートでき、心が折れない限り「死ぬ」→「覚える」→「対策する」を繰り返す、そんなゲームです。

ダークソウルTRPGも例に漏れず、簡単に死に、復活できるつくりになっています。他のTRPGに比べ、死ぬことへの敷居が低いというわけですね。
なので安心してください。
めっちゃ強いザコ敵、1体多、初見で回避不可能な罠。
死んで、覚え、対策が取れるのであれば、全て攻略可能です。全て実現可能です。

注意として、死ぬたびに「思い出」を失うリスクがあり、全ての「思い出」を失うとPCロストとなるので、限度はあります。

喋らなくてもロールプレイ完遂可能

とりあえず、こちらをご覧ください。

公式サイトよりダウンロードできる。文面の通り、肉体表現を推奨されている。

これはジェスチャー表といって、キャラクターが行うジェスチャーの一覧です。
原作ゲームでは、主人公を含むプレイヤーキャラクターは一切言葉を発しません。
その為、協力プレイなどで意思疎通を計る際はジェスチャーを用います。

この設定を重んじ、ダークソウルTRPGではジェスチャー表を用いることで、一切言葉を発することなくロールプレイの完遂が可能です。

ジェスチャー表を用いるかどうかは選択ルール(平たく言えば自由)なので、いつも通りのロールプレイもできちゃいます。

では、せっかくロールプレイの話をしているので、世界観についても少し触れていきましょう。

ソウルシリーズは「フロム・ソフトウェア」という会社が制作しています。
同社のゲームは作中で世界観があまり語られない為、散りばめられたピースから世界観の考察を行うことも楽しみの一つとされています。

ダークソウルTRPGも例に漏れず、世界観やストーリーはあまり語られません。

言ってしまえば、PC,PLどちらも「世界に突然放り出された一個人」なので、世界観の勉強や共有は必要ありません。
個人は個人の知り得る範囲でしか知識を得られないのですから。
今のあなたの世界観への理解が、そのままPCのロールプレイになります。
もちろん、もっと世界のことを知りたければ、勉強をしても良いでしょう。


さて、今回はこのあたりで筆を置きたいと思います。
少しでも、ダークソウルTRPGやソウルシリーズに興味を持っていただけたら幸いです。

コメント

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